歯の健康ラボラトリー

私は歯科従事者です。知られているようであまり良く知られていない歯科の事を書いていきたいと思います。

お口のセルフケアについて(歯磨き編)

【歯磨きのイメージは?】

 

f:id:hamikaeru:20171116010929j:plain

「歯磨き」と言うと皆様はどんなイメー

ジをお持ちでしょうか?

 

・「めんどくさい」

・「磨いても結局虫歯や歯周病になる」

・「やってもやらなくても大して変わら

  ない」

・「正しいやり方がわからない」

 

等でしょうか。確かに食後必ず磨くのが

良い。と言われてもなかなかできるもの

 

ではありませんし、ましてお酒を飲んで

帰った夜など、歯磨き等せずさっさと寝

 

てしまいたいというのが本当のところだ

と思います。

 

し・か・し・・・・実際のところはどう

かといいますと一般の人が思ってい

 

りももっともっと重要なものなんです。

 

歯磨きをするとしないとでどれだけ違う

かといいますと・・・

 

・老化のスピードが段違い(見た目、機

 能の両面で)。

・歯を失う時期の早さが段違い。

・口臭の度合いが段違い。

・内蔵の負担が段違い。

・脳疾患リスクが段違い。

・心疾患リスクが段違い。

・肺炎リスクが段違い。

・糖尿病リスクが段違い。

 ・経済的負担が段違い。

 

どうでしょう、これだけズラッと並ぶと

ドキッとしませんか?「虫歯になる」

 

「歯医者さんに行かないといけなくなる」

位はわかっていてもこれほどまでとは・

 

・・と言われる方がほとんどではないでし

ょうか?。しかしこれは紛れもない事実。

 

「あなたは食後歯磨きをしますか?」とい

うアンケートでは

 

・必ずする・・・約60%

・時々する・・・約25%

・しない・・・15%

 

という結果が出ていますが、「しない」と

答えた約15%の人は相当な不健康リスク

 

を抱えている事になりますね。

 

【知ってビックリ!

      口内細菌の数】

f:id:hamikaeru:20171116011427j:plain

 

「人の口の中には多くの細菌が住み着いて

いる」という情報はテレビ、ラジオの健康

 

系番組やデンタルグッズのCMで言われる

ようになりましたが、その数の多さには改

 

めて驚かされます。しかもよーく手入れし

ている人でもかなりの数なんです。改めて

 

記しますと・・・

 

・よく手入れしている人・・500億個

・普通に手入れしている人・・・

            約2000億個

・ほとんどしない人・・・9000億個

・全くしない人・・・    1兆個以上

 

と言った具合。どうでしょう?この数。果

てしなさすぎてかえってよくわかりません

 

ね(笑)。ここで言う「よく手入れしている」

というのは毎日必ず丁寧にブラッシングを

 

している事を指します。「普通に手入れし

ている」というのは毎日は磨くけれど洗面

 

台の前で2~3分磨いて済ませている程度

の事を指します。

 

口内細菌には主に”虫歯菌”と”歯周病菌”があ

りますがこの細菌達、昼夜関係なくひたす

 

ら「増殖」を目指しておりまして、全く油

断なりません。この菌の元の数が多ければ

 

多いほど増え方もすごいわけで、手入れが

悪く口内細菌をたくさん持っている人ほど

 

状態が悪くなっていくスピードも早いとい

う事になります。

 

菌がいればいるほど口の中は不潔。1兆個

もいるなら口臭も相当なものでしょう。

 

虫歯菌、歯周病菌共にエサは食べカス。

カスある限り菌達は活動を続けていくわ

 

けです。そしてその食べカスの中に細菌が

住み着いたものがプラーク歯垢です。

 

このプラークをいかに口内から消し去るか

が最も重要な鍵となります。

 

例えば毎日丁寧なブラッシングをし、更に

デンタルフロスや歯間ブラシで隅々まで清

 

掃し、更に洗口液や液体歯磨きで口内の清

潔を保てば、細菌達はほとんど活動できな

 

いばかりか、殺菌効果によって減少させる

事も可能です。それがいわゆるプラーク

 

コントロールです。「めんどくさいな」

と思われるかもしれませんが「お口のセル

 

フケア」はやればやっただけの甲斐は必ず

あります。

 

【毎食後は無理でも・・・】

 

ではいつ磨くか・・・ お口の中の健康を

保つには毎食後が理想かもわかりませんが

 

なかなかそうはいかない人がほとんどだと

思います。しかしせめて1日2回は必須で

 

す。朝食後か昼食後に1回。そして寝る前

に1回です。特に寝る前は時間をかけてじ

 

っくりと磨く必要があります。なぜなら、

就寝中は唾液がほとんど循環しないからで

 

す。循環しないと口内細菌は劇的に増えま

すが、もしあまり磨けていないとなるとそ

 

の増え方は相当なものになります。まして

磨かずに寝たとなると口内細菌にとっては

 

もうパラダイス!食べカス食べ放題、仲間

増やし放題。朝起きた時には細菌数1兆個

 

以上間違いなし!!!虫歯菌は歯を溶かし

歯周病菌は歯根周りの軟組織を食い進む

 

。菌が多ければ多いほど進み具合も早い!

こんな事がずっと続くと気がついたら歯が

 

グラグラ、口臭バリバリ、歯茎は腫れてパ

ンパン。なんて事になるのは明白です。

 

ですからどうしても1日2回磨きが無理だ

という方も寝る前だけは必ず丁寧に磨くよ

 

うにした方がいいのです。もちろん毎食後

磨ける環境にある方は毎食後磨いて下さい

 

。朝、昼は軽めで構いません。寝る前は時

間をかけてじっくりと。

 

【朝の歯磨きは

    どうすればいいの?】

 

よく朝起きてすぐ磨くのと朝食後に磨くの

どちらがいいの?と言われる方おられます

 

がやはり口腔内に食べかすを残さないため

にもどちらかなら朝食後の方がより予防に

 

なると思います。歯科医の中には起きてる

時は唾液が循環してるからどちらでも一緒

 

と言われる方もおられますが、唾液の循環

も万能ではありません。奥の方は食べかす

 

がとどまりやすいですし、増して歯並びの

悪い方は唾液の循環だけでは不十分。ドラ

 

イマウス気味の人もいます。仕事などで緊

張やストレスにさらされると唾液の出は悪

 

くなります。この間にも菌は静かに増殖を

続けます。やはり朝も食後の歯磨きの方が

 

予防効果は高いです。ただ、寝る前に磨

なかったという人は起きたら直ちに磨い

 

下さい。菌だらけの口でそのまま食事をす

るというのは不潔なだけでなく病気のリス

 

クも高くなります。 

 

寝る前にじっくりと磨いているという方は

「寝ている間に菌が激増え!」なんて事に

 

はほとんどなっていないので起きた直後、

あまり神経質になる事はないと思います。 

 

 

意外と重要な

    歯磨きする”場所”】

 

 ”歯磨き”と言うと磨き方や回数、いつ磨く

かは気にしても”磨く場所”についてはあま

 

り気にしてないという方が多いのではない

でしょうか。あるアンケートによりますと

 

実に95%の方が「洗面所で」歯を磨くと

答えていますしそれが至極当たり前だと思

 

われていると思います。しかしこの「洗面

所で」というのが「歯磨きしても虫歯、歯

 

周病になる」という事の原因のひとつにな

っているように思います。ではなぜ「洗面

 

所」で磨くのが思わしくないのか?・・・

それは往々にして早く済ませたいという気

 

持ちになりやすいからです。「洗面所で」

という事はほとんどの場合「立って」とい

 

う事になりますね。実際「立って」歯を磨

くひとの割合は約95%です。洗面所で立

 

ったままで例えば10分以上じっくり磨く

としてどうでしょう?妙に長ーく感じると

 

思いませんか?(「10分以上」というの

は隅々まで口腔内をキレイにするには最低

 

でも10分位はかかるというのが歯科では

常識なのです。)特に冬。寒い洗面所でじ

 

っくりと歯磨きというのはなかなか厳しい

ものがあるのではないでしょうか。

f:id:hamikaeru:20171116013404j:plain


ではどこでするのがいいのか・・・それは

リビングルームや自分の部屋のようにじっ

 

くりと歯磨きできる場所です。ほとんどの

方は「ええーー?!」と驚かれるのではな

 

いかと思いますが、これ、歯科従事者にと

ってはほぼ当たり前の事になってます。

 

じっくりと隅々までキレイにするにはそれ

なりに時間がかかることをほとんどの歯科

 

従事者は熟知しているからです。

 

しかし、じっくり磨けと言われても・・・

口の中すぐいっぱいになるし、磨いた後

 

の中が充分サッパリしてるし、別にそこま

しなくてもいいんじゃないの?という声

 

もあると思いますが、注意して欲しい事が

ります。通常、歯磨きには歯磨き粉を使

 

いますが、皆様はどのくらい付けられるで

しょうか?よくテレビCMで歯ブラシにた

f:id:hamikaeru:20171116012057j:plain

 

ーっぷりと付けてるのを目にすると思いま

すが、れは明らかに付けすぎです。あれ

 

だけ付けるととても泡立って口の中がすぐ

にいっぱいになるのは当然の事なのです。

 

しかも、ほとんどの歯磨き粉に入っている

清涼剤(ミント、メントール等)。これを

 

たっぷりと口の中に入れれば清涼感を強く

感じるのは当然です。清涼感を強く感じる

 

とどうなるかといいますと「ちゃんと磨け

たような錯覚に陥る」のです。中にはあの

 

泡が汚れを取ってくれていると勘違いされ

ている方もおられるのではないでしょうか

 

。実際は歯の汚れ、歯周ポケットの汚れは

ブラシがちゃんとあたらないと落ちてくれ

 

ません。ブラシでも簡単に落ちてくれない

ものが泡だけで落ちるはずがありません。

 

では歯磨き粉を付ける目安はといいますと

歯ブラシの先の1センチ未満程度。です。

 

泡立ち過ぎる事もありませんし、清涼感も

充分得られます。

 

場所の話に戻りますが、例えばリビングル

ームでテレビを見ながら、自分の部屋でス

 

マホ見ながら、マンガ読みながら・・・場

所にこだわるのは実はこの「ながら」がポ

 

イントなのです。

 

【”ながら歯磨き”を

       ご存知ですか】

 

先程も書きましたように”ながら歯磨き”と

いうのはテレビ見ながら、スマホ見ながら

 

、本やマンガ読みながら歯磨きをする

。というものです。聞きなれない方はとも

 

すれば「怠けている」とか「遊び半分」と

いうイメージを持たれるかもわかりません。

 

では”ながら歯磨き”がなぜ良いかですが・・

・まず歯磨き時間が短く感じます。実際、

 

テレビやスマホやマンガ等、楽しい事、興

味ある事に集中しているとすぐに時間が経

 

つと感じませんか?「ながら歯磨き」はそ

このところをうまく利用するものなんです

 

。「そんなのでキレイにできるの?」と思

われるかもしれません。しかし、洗面所で

 

短時間で済ませるよりはできている事がほ

とんどです。なぜそう言えるのか、ですが

 

目の前のことに気を取られていると無意識

に繰り返し上下左右と歯ブラシを動かして

 

いる事が多くなります。この「繰り返し」

が重要なポイントです。

 

そして次の利点は「早く済ませよう」とい

う気持ちになりにくい。という事です。

 

洗面所で歯磨きしていると、鏡を見ながら

できるという利点はありますがどこか気ぜ

 

わしく感じませんか?冬などとても寒いで

すしテレビ、スマホは気になるし・・・

 

しかも早く済ませようとするとゴシゴシ

強く磨いてしまう傾向があり、これも歯や

 

歯茎によくありません。それならば快適で

落ち着ける環境でじっくりと磨きましょう

 

というのが「ながら歯磨き」なんです。口

の中がかなりいっぱいになりますが、いっ

 

ぱいになった頃を終了の目安とするといい

と思います。そして洗面所で最後の仕上げ

 

をして口の中をゆすいで終わりです。

 

*私事ですが私を含めた5人家族は毎日

寝る前は必ず”ながら歯磨き”をしていま

 

す。そのおかげか、私達家族が歯科医院

にかかる事は何年かに1度のペース。し

 

かも3人の子供(社会人1、大学生2)

歯ゼロ。もちろ歯周病も無し。

 

す。

 

 これはじっくり隅々まで磨けば健康な歯

の状態が維持できるという事の証明では

 

ないでしょうか。

 

【磨き方は?】

 

歯磨きのタイミング、場所、と来れば次

は磨き方ですが、一番大事な事はゴシゴ

 

シ!と大きなストロークで強くこすらな

い事です。 ゴシゴシ!をやってしうと

 

肝心な箇所が磨けないばかりか歯や歯茎

を傷めてしまう事にもなり、早く歯を

 

う原因の一つにもなり得ます。ほとんど

の方が歯磨き粉を使われると思いますが

 

この歯磨き粉には研磨剤が含まれていま

す。(研磨剤無しのものもごくわずかに

 

あります)この研磨剤というのはわかり

やすく言えば”砂”です。この”砂”でこすっ

 

歯垢を落としているわけです。強く磨

くを繰り返すと歯垢だけでなく歯の表面

 

までも削ってしまう事になりますし歯茎

も傷んでしまいます。

 

しかし決して歯磨き粉がいけないわけで

はなく、強く何度もこするのがNGなわけ

 

です。ではどういう方法がいいのか・・・

 

一つは「歯ブラシを細かく振動させなが

ら磨く」という方法です。縦方向も横方

 

向もストロークは短く。力は込めず。毛

先を歯と歯の間に入れ込むように。です。

 

 「スクラビング法」と一般に言いますが

何法と呼ぶかはあまり問題ではありませ

 

ん。要は毛先がすみずみまで届いている

かどうかです。常に「毛先」を意識して

 

細かく振動させながら歯間に入れ込む。

これに尽きます。

 

もう一つは歯茎マッサージ」です。

歯ブラシの横の部分を歯茎に当て、軽い

 

力で歯に向かって回転させながらなぞり

ます。上の歯の歯茎なら上から下へ、下

 

の歯の歯茎なら下から上へなぞることに

なります。あくまでも軽い力です。強く

 

すると歯茎を傷めてしまい逆効果になり

かねません。

 

この「歯茎マッサージ」をすると歯茎の

血行が良くなり、腫れぼったくなってい

 

た人は引き締まってきます。また、免疫

力のアップにもつながります。

 

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

 

上記の2つの方法で毎日の「セルフケア」

を実行していただくと、新たに虫歯ができ

 

たり、歯周病が悪化したりという事はほと

んどなくなります。ただし、既に虫歯にな

 

っている歯や、腫れて痛みが出ている歯茎

はセルフケアだけでは絶対に治りませんの

 

でなるべく早く、できればすぐにでも治療

に行って下さい。早ければ早い程いいです

 

治療終了の後、「セルケア」を毎日実

行していただければ2次虫歯周病の進

 

行リスクを大幅に軽減できます。軽減でき

ればできるほど毎日快適に過ごせますし、

 

心疾患や脳疾患、肺炎等のリスクも非常に

小さくなります。

 

※どうでしょう?歯の手入れ、歯磨きの

健康への影響力、すごいと思いませんか?

 

すればするほど若く、元気でいられる事は

間違いありません。

 

一生、自分の歯で美味しく食べ続けたい!

ですよね。頑張りましょう。

 

本日も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。

歯が良いと悪いとではこんなに違う!

 

【人生は歯で決まる?】

 

f:id:hamikaeru:20170219012122p:plain

 *歯が良いと*****

 

・何と言っても食事がうまい!かたいもの

 も美味しく食べられる。

 

・見た目がいい。年齢が若く見られる。

 (モテる?)

 

・口臭がしない。(結構重要。)

 

・歯科での経済的負担が少ない。(治療費 

 がほとんどかからない)

 

・歯科治療に費やす時間が非常に少ない。

 

・胃腸の負担が少ない。

 

 ・健康寿命が長い。

 

*歯が悪いと*****

 

・当然の事ながら「痛い」。「不快」。

 

・食事が楽しくない。思うように咬めな

 い。

 

 ・口臭がする。ゆえに周りが気になる。

 (カッコ悪い)

 

 ・治療代がかかる。

 

・治療のための時間が必要になる。 

(通う時間、待つ時間、治療の時間、、

 トータルすると・・・)

 

・胃腸の負担が増す。

 

・他の疾病にかかるリスクが高まる。(心 

 疾患、脳疾患、糖尿病、認知症、顎関節

 

 症、肺炎etc...たくさんありますね)

 

このように歯が良い悪いでこんなにも違い 

がでできますが、いかがですか?

 

1度きりの人生、食べ物がいつまでも美味 

くて、見た目がいつまでも若くて、病

 

気にはほとんど縁がない生活の方がいい 

と思いませんか?実際、見た目が年齢よ

 

りも若くて元気な人のほとんどは歯がと 

てもいい状態に保たれています。幸せそ

 

うにも見えると思いませんか?

 

【ではどうすればいいのか?】

 

大まかに分けますと

 

・歯医者さんに行って隅々まで治す。

・セルフケアを入念に行う。

 

の2つになりますが「そんな事誰だって

わかっとるわい!」ってなもんですよね

 

。 しかしこの「歯医者での治療」

       「セルフケア」、

 

意外と知られていない事も多いんです。

それを知ると「歯の健康」を今よりもっ

 

と保てるようになるかもわかりません。

例えば口の中をちゃんとケアすれば80歳、

 

90歳まででもほとんど自分の歯を残せる

いう事をご存知ですか?歯は年取れば誰で

 

も抜け落ちてしまうものだと思っていま

せんでしたか?

 

このブログではその「歯の治療」や「セル

フケア」について細分化して書いていこう

 

と思っています。少しでも読んで下さった

方の「歯の健康」そして引いては「アンチ

 

エイジングのお役に立てたら幸いです。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

お口のセルフケアについて(アンチエイジング編)「舌運動」

今回は舌運動についてですが口輪筋運動

同様、毎日行うと顔の引き締め、たるみ

 

、老化防止効果抜群です。また、唾液の

分泌を促し、口腔内を清潔に保ちます。

 

方法は・・・まず口はつむったまま舌で

上の歯の裏側(口蓋(こうがい)といい

 

ます)の粘膜を出来るだけ後ろまでなぞ

っていきます。右端から左端、左端から

 

右端、前から後ろ、後ろから前、という

ふうにそれぞれ5回ずつ程を3セット位

 

行ないます。舌を押し付けるようにゆっ

くりと行うとより効果的です。

 

次に下の歯の裏側全体、そして舌の裏側

全体をまんべんなくなぞっていきます。

 

奥の方は最初は届きにくいと思いますが

それだけ舌の可動域が狭くなっていると

 

いうことでもあります。 何度も繰り返す

と動かしやすくなって来ます。

 

次に上くちびるの裏側から頬の奥にかけ

て右左丁寧になぞっていきます。(口は

 

つむったままです)この時顔がお猿さん

みたいにさんみたいになりますので、誰

 

も見ていなくても恥ずかしい方は手で隠

して行なって下さい(笑)。

 

次に下くちびるの裏側から頬の奥にかけ

て右左まんべんなくなぞっていきます。

 

上下各5回通り位行ないます。

 

すなわち、口の中の粘膜という粘膜をス

ミからスミまで舌でなぞりきるというわ

 

けです。

 

この運動をすると口内粘膜のマッサージ

になりますので血行が良くなり、その結

 

粘膜が丈夫になりますし、唾液が良く

循環するので清潔になります。また、

 

臭予防にもなります。そして唾液の循環

と言えば前述の”若返りのホルモン”パロ

 

チン皮膚の新陳代謝、歯や骨の再石灰

化を促進します。

 

 そして舌はほぼ筋肉でできているので

 運動を続けると発達し引き締まってき

 

ます。それに伴い頬周り、下顎周りが

引き締まってきます。いわゆる小顔効

 

果、引き締め効果がこの舌運動にもあ

るというわけです。

 

いかがでしょうか、

 

・左右均等に何回も咬んで食べる。

・口輪筋運動をする。

・舌運動をする。

 

を毎日実行することによって

 

・虫歯、歯周病の予防になる。

 

・口臭予防、防止になる。

 

・胃腸の負担が減る。

 

・若返りのホルモン”パロチンの分泌が

 活発になる。その結果肌の新陳代謝

 が活発になり、歯や骨の再石灰化

 促進される。

 

・口元、頬周りが引き締まってくるの

 で小顔、二重あご改善効果が期待で

 きる。

 

・ダイエット効果が期待できる。

 

・咬み合せが下がりにくくなる。そ

 結果口元のシワ、ほうれい線が濃く

 なるのを防止する。

 

脳の血流(特に前頭葉)がアップす

 ので起床時に行うと目覚めが良く

 なる。また物事を前向きに考えられ

 るようになり記憶力もアップする。

 

・口の中の粘膜が清潔に、また丈夫に

 なる。

 

・口呼吸の改善になる。

 

 等様々な健康、美容、老化防止効果が

期待できます。これらを実行した10

 

年後としなかった10年後ではきっ

大きな差が出ているということは容易

 

に想像できます。習慣付くまでは面倒

に感じるかもわかりませんが、習慣に

 

なってしまえばシメたもの。気がつい

たら口元が引き締まってた、肌が前よ

 

りキレイになってた、よく咬めるよう

になった、口呼吸が治った等様々な効

 

果が実感できるのではないかと思いま

す。何度も書きますが元手は全くかか

 

りません。1日必ず100回以上!と

かいう縛りもありません。口輪筋運動

 

、舌運動はむしろスキマ時間、ながら

時間に実行する方が長続きするのでは

 

?と思います。

 

さあ、舌運動を実行して小顔、頬のた

るみ、二重あごの解消をめざしましょ

 

う。

 

本日も最後までお読みいただきまして

 

ありがとうございました。

お口のセルフケアについて(アンチエイジング編)「口輪筋運動」

前回は左右均等によく咬む事の効果を書

かせていただきましたが今回は

f:id:hamikaeru:20171111013819j:plain

 


 

 口輪筋運動をする。です。実はこれがま

効果抜群なんです。

 

口輪筋というのはその名の通り口の周り

の筋肉ですがやはり年齢と共にだんだん

 

と緩み、衰えて来るのが通常です。緩み

衰えて来ると口元が下がり、シワが寄り

 

、顔全体までが下がって見えるようにな

ります。イヤですよねー。

 

そこでオススメなのが口輪筋運動なので

す。「よく咬む」同様、元手もかかりま

 

せん。時間もコーヒー沸かす合間とか、

テレビを見ながらとか、お風呂でちょっ

 

とだけとか・・・ いわゆる”ながら時間

”で実行するだけでいいんです。

 

やり方はごく簡単です。3種類あります

 

f:id:hamikaeru:20171111014039j:plain



 

1・口閉め運動・・・歯は弱く咬みしめ

たままで、上下の唇を合わせます。そし

 

てそのまま唇にギューッと力を入れて1

0秒間保ちます。そして力を抜きます。

 

これを3セットほど繰り返します。(ほ

どというのはあまり厳密に考えず自分な

 

りにセット数を決めればいいと思います

ので)

f:id:hamikaeru:20171111014212j:plain


 

2・唇左右運動・・・歯は弱く咬み締め

たままで唇をギュッと閉じ、右、左、右

 

、左、とテキパキ動かします。この時で

きるだけ右まで。できるだけ左まで。と

 

意識しながら動かすとより効果的です。

左右で1ずつカウントするとして20回

 

動かします。これを3セット程繰り返し

 

ます。

 

3・唇回し運動・・・歯は弱く咬み締め

たままで唇をギュッと閉じ、その状態で

 

右に10回、左に10回円を描くように

回します。これを3セット程繰り返しま

 

す。この際、唇で描く円はできるだけ大

きくした方がより効果的です。

 

以上が口輪筋運動なのですが一通り行う

と口の周りがジーンとしてきます。筋肉

 

がよく運動した証拠です。続けていきま

すと筋肉は引き締まり、運動している部

 

分の皮膚も血行が良くなります。という

事は毎日続けていくうちに肌にハリが出

 

てきたり、ほうれい線が薄くなったり、 

また、口輪筋は表情筋とつながっている

 

ので顔全体がたるむのを防ぐ効果も期待

できます。実際、普段の生活では顔全体

 

 

の筋肉の30%程しか使っていないそう

なので「日頃から唇をよく動かす」事が

 

「見た目の若さを保つ」重要なキーにな

る事はほぼ間違いありません。

 

また、口輪筋をよく動かすと前頭葉の血

流が増しますので起き抜けに行うと目覚

 

めが良くなります。(これ、私も毎日実

行してますが本当に目覚めが良くなって

 

ます)1の「何回も咬む」のところでも

書きましたが前頭葉の血流が良くなると

 

何事にも意欲的になれて記憶力もアップ

するそうなので日常に口輪筋運動を積極

 

的に取れ入れると、見た目だけでなく脳

の老化防止にも一役買いそうですね。

 

更に、口輪筋運動をすると唾液の分泌、

循環が良くなりますので前述しました

 

「若返りのホルモン」であるパロチン

の分泌も活発になります。

 

「口輪筋運動」の効果、まだあります。

この運動をしている時は口を強くつむる

 

わけですが、当然筋肉が鍛えられます。

すると「口をつむる」力がつくからか、

 

口呼吸の癖が治り鼻呼吸になったり、睡

眠時口が開いていたのが開かなくなった

 

という事例が多数報告されています。

 

 「何回も咬む」もすごい効果ですがこの

口輪筋運動もまたすごいと思いませんか?

 

 是非日常に取り入れてみて下さい。

 

4)の舌運動についてですがまた次回に

書かせていただこうと思います。

 

本日は最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

お口のセルフケアについて(アンチエイジング編)

 

【見た目に大いに

      かかわる口元】

f:id:hamikaeru:20170510012007j:plain

 口元、歯というのは、人の見た目を

左右する重要なポイントですよね。

 

例えばほうれい線。「以前より少し濃

くなった」というだけで何才増しに見

 

える事か・・・。口元のシワもまた然

り。何かの機会にベテラン有名人の若

 

かりし頃の映像や写真を見ると口元や

歯茎のハリが段違いな事に気が付きま

 

せんか? 若い頃と比較すると今は口

元が下がってたり歯茎が痩せてたり色

 

が濃くなってたり、歯が長くなって見

 

えたり・・

 

f:id:hamikaeru:20170510012609j:plain

 

それを見るにつけ、「ああ、あまり丁

寧にケアしてなかったんだろうなあ」

 

と思ってしまいますし、「もったいな

いなあ」とも思います。ちゃんとした

 

セルフケアさえすればもっと若くいら

れたかもしれないのに・・・

 

【ちゃんとした

      セルフケアとは】

 

大きく分けると

 

1)毎日の口腔内の清掃

 

2)左右均等に何回もよく咬んで食べる

 

3)口輪筋運動をする 

 

4)舌運動をする

 

 となりますが、2、3、4は意外だった

で しょうか?なぜ左右均等によく噛む事

 

や口輪筋、舌運動が口元の老化防止につ

ながるのか?

 

これが実は関係大有りなんです。

 

1)の口腔内の清掃については後日改め

て説明させて頂くとしまして

 

2)の左右均等によく咬んで食べる.。

ですが、まず、左右どちらかの片方ばか

 

りで咬んでいる人は咬んでいる側の歯

(特に大臼歯)や歯周組織の受けるダメ

 

ージがあまり咬んでいない側よりも大き

く、歯周ポケットも深くなりやすい事が

 

わかっています。ダメージを受けやすい

という事は早くに咬み合せが下がってく

 

るいう事と共に歯も早くに失いやすい

いう事です。そうするとよく咬んでいる

 

側の口元が下がりシワもよりやすくなり 

ます。いわゆる「口元が歪む」という現

 

象です。これだけでも結構見た目に影響

してきます。

 

その次の段階では歯を失う事になってい

くわけですが、ますます咬み合せは下が

 

っていきます。もちろん失った部位に修

復物を入れることがほとんどですが元の

 

咬み合せに完全に戻るかというとそうで

もないのが現実です。特に入れ歯(部分

 

)になった場合、咬み合せが下がりやす

い上に咀嚼力(咬み砕き、潰す力)の回

 

復率は期待ほど高くありません(50%

で結構いい方です)。

 

そして以前よく咬んでいた側が咬みにく

くなって来たからと今度は反対側ばかり

 

で咬むようになるとまた同じような現象

が起こり、やがては歯を失う事に・・・

 

こうして片方ばかりで咬む生活を続けて

いると口元が歪んでくるばかりか、後々

 

咬み合せが下がる一方になります。咬み

合せが下がると見た目的にどうなるかと

 

いうと口元にシワができやすくなり更に

顔全体のハリが失われ「老けて見られる

 

ようになる」のです。

 

そして次に「何回もよく咬む」となぜ

「老けにくい」のか といいますと、

 

まず唾液の分泌、循環が活発になります

。この唾液の中にはパロチンという成長

 

ホルモンが含まれていますがその効果が

凄いからなんです。列記しますと・・・

 

*肌の新陳代謝が活発になる。

*毛髪、粘膜の発育を促進する。

*歯や骨の再石灰化を助ける。

*壊れた組織を修復する。

 

と素晴らしい効果ばかりなんです。

方法はただ「何回もよく咬む」事だけ

 

ですからこんなにありがたいホルモンは

なかなかありません。どんどん咬んで

 

ロチンの分泌を活発にしましょう!!

 

「左右均等に何回も咬む」の効果は他に

もまだあります。それは、咬む時は口の

 

周りや顔の筋肉を動かしますが、よく動

かす事によって筋肉がたるみにくくなり

 

ます。どころか引き締まってさえきます。

無理なダイエットや激しい運動で引き締

 

めるより余程簡単だと思いませんか? 

 

効果は更にあります。何回もよく咬むと

脳(特に前頭葉の血流が良くなります

 

前頭葉は知性をつかさどる領域と言わ

れていて、ここの血流が良くなると何事

 

にも意欲的になり、記憶力もアップする

そうです。これ、嬉しい効果ですよね?

 

「左右均等によく咬む」の効果、まだあ

ります。それは胃腸の負担が減る。とい

 

う事です。よく咬んですり潰して胃へ送

ると胃は非常に楽です。効率よく消化で

 

きます。そしてその後、腸での栄養の吸

収も効率がよくなります。

 

しつこいですが「左右均等によく咬む」

の効果まだあります。何回も何回も咬ん

 

でいると脳が「何回も咬んだのでよく食

べた」と判断し満腹中枢を刺激します。

 

すると適度な食事量で満腹感が得られ、

 

食べ過ぎの防止になります。結果ダイエ

 

ットにつながります。

 

「左右均等によく咬む」の効果、更に更

にまだあります(TVショッピングみたい

 

になってますね)。それは顎関節症の改

善”です。左右均等に咬む癖がつくとそれ

 

までの片咬みによって生じていた筋肉の

緊張や顎関節周辺組織への力の不均衡が

 

緩み、顎関節症から来る頭痛、肩こり、

顎痛等の症状が軽減してきます。 

 

 どうでしょう、「左右均等に何回もよく

咬む」の効果、すごいと思いませんか?

 

 生活を大きく変える必要もなければ元手

もかからない。「左右両方で均等に何回

 

も咬む」事を今までよりも意識するだけ。 

「何回も」の目安は「一度口に運んだら

 

30回」ですが「口の中でよーくこなれ

るまで」咬む事をお勧めします。

 

3)の口輪筋運動をする。ですが、長く

なりましたのでまた次回に書かせていた

 

だこうと思います。

 

【お口のセルフケア、

    今すぐ始めませんか?】

 

 このセルフケア、始めるのに遅すぎると

いう事はありません。極端な話、全く歯

 

がない方でも「よく咬む」「口輪筋運動

」「舌運動」をすることによってお口周

 

りや舌の筋肉は鍛えられますし、誤嚥

肺炎や認知症の予防にも一役買います。

 

筋肉は使わなければどんどん衰えますが

逆に使えば使うほど発達してきます。

 

なるべくなら、早く始められた方がより

効果的ですよ。

 

但し、現在口内炎や舌炎になっておられ

る方は完治するまで口輪筋運動、舌運動

 

は行わないで下さい。かえって症状が悪

化する場合があります。

 

尚、1)の毎日の口腔内の清掃 につき

ましては後日詳しく書かせていただこう

 

と思います。

 

本日は最後までお読みいただきましてあ

りがとうございました。